料理撮影のライティング・テストです。 4灯使用。
下の写真のグリーン矢印のように皿の下に枕をかませて、高くする場合があります。
ところがその手前にある重要な“肉”が暗くなってしまいます。
おまけに右側には鍋が・・・・ああ。
周辺を囲われると、低い位置にある肉には光が届きません。
このようなケースは、ストロボの発光量をUPしても解決しません。
右側④ストロボの位置を変えてみます。
まずは、もとの位置。
④を手前(カメラ側)へ移動します。
違いはこんな感じ。
光の方向が、あまり望ましくはありませんが 肉が暗く沈んでしまうよりはマシです。
クリップオン・ストロボを手前の低い位置に置いて使う場合も・・・実はよくあります。
できれば、肉に光がとどくように、盛り付けや皿の配置を工夫したいところです。
依頼主の都合と、撮影側の都合を現場ですり合わせます。
別撮り合成という奥の手もありますが、それは最善の方法ではないでしょう。
料理人の工夫で、良い結果が出た例をご紹介しましょう。大皿集合の一部です。
肉と肉のあいだに、ラップかなにかをカマせて、切り身がベタッと寝ないようにしてあります。
このように食材が起きていると、光を受けてツヤツヤ感がでます。
これが ”良い”写真かどうかは、使用目的によりけりです。
折込チラシに印刷された写真は、パキッと元気な感じに仕上がっていました。
上の写真が一品料理だとしたら、肉が寝ようが起きようが、ライティングでなんとでもできます。
ところが集合写真の場合は、そう簡単ではありません。
肉を明るくすると、他の皿の豆腐が白トビして・・・・ということがよくあります。
そのつど現場で勉強であります。
ライティングの機材やテクニックだけでなく、現場でのコミュニケーションも重要であります。
えーと・・・コミュニケーションもテクニックのうち、ということでしょうか。
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- 2014/10/06(月) 18:33:28|
- 料理の撮影
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